つくって学ぼう 掲載日:2025年10月31日
野毛大塚古墳の冑[かぶと]
野毛大塚古墳では、冑[かぶと]と甲[よろい]が一緒に出土しました。
冑と甲は、古墳時代中期(今から1600年前)につくられた、当時としては最新式だったことが分かっています。
この冑をペーパークラフトでつくってみましょう!(作業時間1時間程度)
1 準備するもの
■ペーパークラフトのダウンロードは
こちらから
※印刷用紙はA3サイズの少し厚めの紙がおすすめです。

■必要な道具:はさみ、のり、セロハンテープ
※はさみを使うときは、ケガをしないように注意しましょう。
2 つくってみよう
■各パーツを切り出し、パーツ同士をのりやセロハンテープで貼り付けましょう。
・途中経過
※庇板[ひさしいた]部分を鉢部[はちぶ]に貼り付けるとき

※皮綴じ[かわとじ]の模様に合わせて 貼り合わせると、きれいに貼れます。
3 できあがり

■完成した冑は実物大の大きさです。冑をかぶってみましょう!
4 冑について
■出土状況
・野毛大塚古墳には、「主体部[しゅたいぶ]」とよばれる埋葬施設[まいそうしせつ]が4つ見つかっています。
・このうち中央にある第1主体部から、冑と甲が出土しました。
・ほかにも、刀剣や鏃[やじり]といった鉄製武器や、銅鏡[どうきょう]、滑石製品[かっせきせいひん(石を加工した道具)]、玉類[たまるい]などが副葬品[ふくそうひん]として納められていました。
・出土した副葬品から、野毛大塚古墳に埋葬された人物は、南武蔵[みなみむさし(現在の東京都・川崎市と横浜市北部の地域)」を支配した大首長[だいしゅちょう]だったと考えられています。

■各部名称

・野毛大塚古墳から出土した冑は、三角板革綴衝角付冑[さんかくいた かわとじ しょうかくつき かぶと]で、錣板が付いていました。
・冑は、丸い鉢部とそれにぶら下がる錣板でつくられています。
・鉢部は三角板と帯金[おびがね]を革紐で綴じ合わせてつくられていて、頭に付いている三尾鉄は失われています。
・錣板は一枚でつくられていました。
・前方に、衝角とよばれる、三角形に飛び出した庇板があるのが特徴です。
5 もっと知りたい
■野毛大塚古墳について知りたい
■野毛大塚古墳から出土したものについて知りたい
・デジタルミュージアムで「野毛大塚古墳」を検索
・郷土資料館を訪ねる
冑と甲のレプリカや、出土した埴輪などを展示しています。